ギリシャの子どもが飢えに苦しんでいると言うニュースです。
物乞いをするギリシャの子どもの写真がイギリスの新聞にあります。 http://www.dailymail.co.uk/news/article-2085163/Children-dumped-streets… このニュースを聞いて、日本は関係ないと思っている人はいないでしょうか? そう思っている人は経済を知りません。 経済について調べれば、今のギリシャが明日の日本であることがわかります。 そもそもギリシャ経済はなぜここまで悪化したのか? 原因は財政破綻です。 以下は日経の記事。
要するに国の借金が大きいと言うことですね。 ギリシャは対GDP比で見た場合、政府の借金が世界で2番目に大きい国なのです。 では世界で一番大きい国はどこでしょうか? アフリカのどこか? ブラジル? イタリア? いいえ、日本です。
順位 | 国 | 政府債務残高 対GDP比 (単位:%) |
||||
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2011年 | 2010年 | 2009年 | 2008年 | 2007年 | ||
1 | ![]() |
229.773 | 215.297 | 210.247 | 191.812 | 183.012 |
2 | ![]() |
163.343 | 142.757 | 127.100 | 110.721 | 105.412 |
日本の政府債務はギリシャ以上。 では、とりあえず日本がギリシャのようになっていないのはなぜか? ギリシャの国債を買っているのはギリシャ以外の国です。 なのでギリシャに危険が見えるとすぐに売り払う。 しかし日本では日本の銀行が日本国債を買っている。 そして日本の銀行は日本政府に対して従順なので、日本が危なくても売ったりはしない。 また、日本人は貯蓄が多い。 だから日本は破綻していないのです。 ただし、これもいつまで続くでしょうか? 最近、日本で一番大きい地銀が国債を売り払ったニュースがありました。

もはや日本の銀行は政府の言うことを聞かない。 そして政府借金も増え続けている。
今日の数字では1246兆円です。 日本人の金融資産は1400兆円と言われていますから、まもなくリミットですね。 つまり、今のギリシャの状態は明日の日本なのです。 そして最後に犯人追及です。 日本の財政を悪化させた犯人は誰か? 2013年度の国債発行残高は855兆円です。 しかしこの数字は小泉政権(2001年-2006年)の前までは368兆円でした。 小泉政権になってから国債の発行が急増し、小泉政権が終わる頃には当初の倍の666兆円になっていた。 なぜこんなことが可能になったのか? 当時、日本の財政に強い危機感を抱き、たった一人で特別会計を調べ上げ、その存在を国会で暴いたのが石井紘基です(第154回国会 2002年6月12日)。
そしてその4ヶ月後、石井は刺殺された(2002年10月)。 石井の刺殺によって、日本の財政をチェックする中心人物は消えました。 そしておそらくこのテロは石井以外にもいただろう日本の財政を憂慮する人々を恐怖に落し入れ、その動きを封じ込めたとも思います。 石井の死後、国債の発行残高は倍増。 いずれ日本はギリシャのようになるでしょう。 その時にはぜひ思い出してください。 かつて日本の財政に強い危機感を抱いた国会議員が殺されたことを。
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