前回のエントリーで首都圏から岡山に移住することを書いたところ、ツイッターで「こんなにサクっと引越しするとは、どんな人なのだろうか?」というコメントをいただきました。
自分では普通の人間のつもりですが、生い立ち家庭環境などを考えると確かに普通ではないかもしれません。
僕がサクッと地方に移住できるのは、まず無職だからです。
ある程度の蓄えはありますが、しかし無職です。
ではどうやってその蓄えを作ったのか?
ブローカー業です。
芸能ブローカーを含む何でもブローカー。
あやしいですね。
イメージ悪いです。
しかし敢えて言います。
僕は無職のブローカーです。
僕がリア・ディゾンをスカウトした時、協力してくれたフランス人モデルがいました。
リチャード・ガッツォという男で、日本の芸能界の実情について詳しくリアに説明してくれました。
その彼が言います。
その通りです。
日本ではメディアが人について報道する時、名前、年令、職業がセットです。
こちらは読売新聞の今日のニュース。
山形市下条町の無職山家武義さん(当時71歳)方で2010年10月、山家さん夫婦が死亡した火災で、警視庁と山形県警は1日、放火殺人事件と断定し、合同捜査本部を設置した。
この事件を巡っては、東京都江東区の大塚達子さん(当時76歳)殺害事件で、1月に殺人と現住建造物等放火などの疑いで逮捕された無職、浅山克己容疑者(46)(名古屋市昭和区)が放火を認める供述をしている。
(2012年2月2日09時03分 読売新聞)
「46歳無職」はまあ良いとして、「71歳無職」と表記することにいったい何の意味があるのでしょうか?
71歳なら普通は無職です。
こちらはワシントンポストの今日のニュースです。
By Matt Zapotosky, Thursday, February 2, 9:56 AM
The man charged with killing an Alexandria activist was ordered held without bond Wednesday, as Prince George’s County homicide detectives continued their search for other suspects, authorities said.
Linwood Johnson, 49, is charged with the first-degree murder of Lenny Harris, 53, whose remains were pulled from a well in Fort Washington late last week. Harris, who lived with his wife in Del Ray, was known in Alexandria for speaking out for the underprivileged, and he made an unsuccessful run for the City Council in 2007.
アメリカのニュースは名前と年令だけです。
あと珍妙なのが若い女性の「家事手伝い」。
産経ニュース 2011.10.25
滋賀県守山市のアパートで昨年12月、同県草津市大路の家事手伝い、奥村尚代(なおよ)さん=当時(24)=を殺害したとして、殺人などの罪に問われた奥村さんの元交際相手で元会社員、井ノ口義一(よしかず)被告(36)の裁判員裁判の初公判が25日、大津地裁(飯島健太郎裁判長)であり、井ノ口被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
家事手伝いって職業ですか?
給料をもらっていないのだから職業ではないですよね。
職業がないのなら無職のはずです。
女性に「無職」は失礼だから「家事手伝い」ですか?
それって男性差別ですよね。
要するに日本という国は無職の男性に圧力をかける社会なのです。
僕もこのブログを書いていて、「くだらないブログなど書いてないで男は働け!」と言われました。
http://kayskayomura.com/ja/node/39#comment-723
欧米人は人の宗教や考え方にはこだわります。
それがその人の人格を作っているからです。
しかし職業にはこだわりません。
職業と人格は別のものであり、職業とは単に食べていく方法に過ぎないからです。
しかし日本人は職業と人格を同列に考えている。
日本はかつて身分と職業が一致する社会でした。
武士(軍人・官僚)は偉くて教養がある。
農民(農業)はその下。
エタ・非人(食肉業)は人間以下。
職業が人格に結びつく。
今は若者に仕事がありません。
世の中、理解のある親ばかりではありませんから、世間の目が気になるという理由で子供の無職を責め立てる親は多いでしょう。
そしてそれが理由でノイローゼ、うつ病になっている若者は多いと思います。
しかし無職の若者の皆さん、無職を恥じる必要はないのです。
君たちが無職なのは君たちの努力が足りないからでは決してない。
君たちが無職なのは君たちの親が御都合主義だったからです。
その理由についてはここに書いてあります。
http://kayskayomura.com/ja/node/2
日本はモノ作りで成長しました。
しかし今や地球上にはモノがあふれ、これ以上のモノ作りは人類の生存を危うくする。
君たちが無職でいることは、むしろ地球に優しいことなのです。
無職を恥じてはいけません。
恥じるべきは古臭い考え方にとらわれて、そこから抜け出せないことです。
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