You are here

東京の壊滅と日本教。自分の神を持つべき理由

3週間ほど前に関西に住む女性の方から「スウェデンボルグについて話をして欲しい」とのメールをいただきました。
僕は日頃から「日本教は限界だ」と言っています。
日本教が役に立たない宗教なら、別の役に立つ宗教を提示しなければなりません。
しかしだからと言って、僕が突然にスウェデンボルグの話を始めてどれだけ人が耳を傾けるのかという疑問もあります。
日本人が無宗教だというのは間違いで、日本人は日本教という宗教を信じています。
太平洋戦争末期は「悠久の大義」という言葉で一億人が殉教を覚悟しました。
その日本において、日本教以外の宗教は全てカルトとみなされます。
カルトでないとすれば、日本教の主流からこぼれ落ちた人たちに自己満足を与える組織。
日本教の主流が一流大学を出て官庁や大手企業へ就職することなら、それに失敗した人たちに新たな希望を与える宗教。
合い言葉は「勝利」。
しかしそれはたとえ看板が「仏教」であっても、中身は日本教を補完する宗教に過ぎません。
日本教仏教派。
それ以外にも信者に対して統一試験とかを実施している団体もあるようですが、試験に合格すると魂がグレードアップするということでしょうか?
よくわからないですが、これもたぶん日本教を補完する組織でしょう。
こういう国では僕が突然にスウェデンボルグの話を始めても素直には頭に入ってこないと思います。
そこでその女性には「もうちょっと待って」と返事しました。
スウェデンボルグの話を始める前に、そもそもなぜ日本人には神が必要なのかという話をすべきだと思ったからです。

東京から岡山に疎開した芥川賞作家金原ひとみさんが書いたエッセイ「空気の奴隷」について、こんなコメントをしている人がいました。
(「空気の奴隷」全文はこちら http://kayskayomura.com/ja/node/98

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1273476227
なんの権利があって、こいつとその子供は安全圏に行けて、福島の子供たちは行けないのだ。
愛子さまが避難すればみんなが行けるのに!
特権階級だけに避難を許さないために愛子様避難を勧めるべきでは?

唖然としました。
岡山に疎開するのに特権階級である必要はないでしょう。
岡山には安いアパートもアルバイト先も豊富にあります。
家賃4万のアパートを借りてアルバイトをすれば、誰だって生活は成り立つ。
4万のアパートの入居費用約20万があれば誰だって疎開は出来るのです。
それだけのことをするのに、なぜ皇族の避難を待たなければならないのか?
僕の常識から見ればまったく理解不能な主張ですが、たぶん彼は典型的な日本教徒なのでしょう。
自分の判断で行動するという考えがないのです。
まさに空気の奴隷ですね。

日本教の神様は世間様です。
空気を読む。
同調する。
人に判断を委ねる。
人に依存する。
寄らば大樹の陰。
なぜ若者は田舎を捨てて都会に向かうのか?
同調主義の社会では、人が多ければ多いほど安心感があるからです。
動物の群れは大きければ大きいほど、外敵に襲われた際のリスクが減ります。

iwashi.jpg

東京圏は世界でもダントツの大都市です。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1168.html
1位 東京 3500万
2位 メキシコシティー 1800万

shibuya_0.jpg

メキシコシティーの約2倍ですね。
なぜ日本人はこれほどまでに一ヶ所に集まろうとするのか?
それは日本教が群れの中に安心を求める宗教だからです。
日本人が群れを作る理由が安心感だとすれば、群れのリーダーは強そうな人間が良いでしょう。
論理よりも感情を重視する宗教ですから本当に強いかは問題にはならない。
言っていることが強そうならそれで良い。
日本で最も強そうなことを言っている人といえば石原慎太郎ですね。
石原はアメリカの経済戦略を日本重視から中国重視に転換させた人間です。
http://kayskayomura.com/ja/node/2
大言壮語で日本を破滅に追いやっている張本人ですが、それでも東京人は石原を4度も都知事に選びました。
こんな人物ですから原発を問題視などするわけがありません。
東京はまもなく壊滅しますが、東京のリーダーは東京が壊滅するなどとは思っていない。
石原が都民の避難を手助けすることはないでしょう。

ishihara.jpg

東京の人たちは安全を求めて東京に来たけれど、もはや東京は安全ではありません。
東京人が日本教を信じ続けることは、今や命に関わる問題なのです。

群れに身を委ねる生き方は、群れと運命を共にする生き方です。
群れが全滅に向かっているときは、個人はその流れに逆らえない。
全滅の恐怖に怯えつつ死ぬだけです。
さて、そこで「神」です。
「神」とは自分の哲学であり、自分の判断基準のこと。
「神を信じる」ということは、自分の哲学、自分の判断基準を持ち、それらによって自分の生き方を決めるということ。
それならばたとえ判断を間違えて死んだとしも後悔はしないし、来世で進歩できます。
日本教は人の判断で生きるだけですからどれだけ信じても進歩がありません。
しかし神を信じれば魂の進歩があります。
これがまあ、神を信じるべき理由の一つです。
ちなみに個人主義とは「わがまま主義」ではありません。
自分のバイブルを片手に運命を切りひらくこと。
それが個人主義です。

ブログカテゴリ: 

コメント

はじめまして。いつも拝見しております。

「神」とは自分の哲学であり、自分の判断基準のこと。
「神を信じる」ということは、自分の哲学、自分の判断基準を持ち、それらによって自分の生き方を決めるということ。
それならばたとえ判断を間違えて死んだとしも後悔はしないし、来世で進歩できます。
日本教は人の判断で生きるだけですからどれだけ信じても進歩がありません。
しかし神を信じれば魂の進歩があります。
これがまあ、神を信じるべき理由の一つです。

この部分に共感しました。
私は今は神奈川に住んでいるのですが、来月に単身で中国地方に避難する予定です。
そのことを周りの人達に話した時に、「仕事もお金もなくそういうことをするのはおかしい」と散々ののしりに近い言い方をされました。
その時に心の中で思っていたことが、上記の大村様の言葉に近いものです。
今現在無職で長期引きこもりの私が、知り合いが誰もいない土地で仕事を探して生きていくのは大変だと自分でも多少想像できるのですが、今動かなければ心も体も死ぬ、という直感みたいなものが何ヶ月経っても消えません。
ご飯が食べられなくて飢え死にしたとしても避難の行動が出来た私はきっと幸せです。

とは言え、現実的に避難に向けて行動する日が近づいてきたら毎日心臓がドキドキしています。
そんな時に、今回の記事を拝見できて、やはり迷わず行こう!と再度決意出来ました。
大村様、記事をかくきっかけを作って下さった女性の方、どうもありがとうございます。

大村京佑さんのユーザアバター

あなたは男性かな、女性かな?
なんとなく女性のような気がします。
地方は刺激が少ないので、新しい人が来るとある意味歓迎されますよ。
僕は地元のおじさんの自慢話を根気良く聞いてあげて、とても喜ばれています。
ちょっと腰を低くして、笑顔を見せれば何とか生きて行けると思う。
飢え死になんかしないから大丈夫。
引越して余裕が出来たら岡山にも遊びに来てね。
いつでも歓迎するよ。

こんにちは。私がスウェーデンボルグについての記事をお願いした読者です。
匿名さん、私も関西です。西のオフ会でいつかお会いできるといいなあ。

私がスウェーデンボルグの話をお願いしたのは、彼は当時衝撃的であったろう著書で
その後の宗教界に大きな影響を与えたからでした。日本では翻訳も限られているし、
文化的背景等も知っておられる方の見解を聞いてみたいという理由でした。

しかし考えてみると、宗教や哲学というのは人によって違い(そうあるべきでもある)
不特定多数の場に出そうとすると大変難しく、またある程度歩調を合わせるために
信仰とは何か、自分の哲学をある程度わかってもらうためにかなり前の部分から
説明しないと難しい、また説明しても人によって当然捉え方も違う、ということに
改めて気がつかされ、簡単にお願いしすぎた、と反省していました。
宗教とは人伝えに広まるもので、誰かのフィルターがかからない情報など
あり得ない、という大村さんの私に対する短い指摘が的確すぎて落ち込みました。

しかし、今回の記事、匿名さんと私も同じところが響きました。神とは自分の哲学であり、
古い時代のバイブルを教科書に、人生を自分で答えを探すのだと。
これは非常に明確で、共感します。
大村さんが日本経をあれだけやっつける意味がわかりました。
大村さんが私に言いたかったのは、どれだけスウェーデンボルグの詳細な情報を
積んでも、自分の頭で判断しなくては意味がない、ということなのだと思います。
団体至上主義には、自分の判断や哲学が入る余地がない、だから
日本人には宗教の意味する「神」がわかりづらいのだ、ということなのだと思います。

このテーマはこのサイトの意図からずれるものかもしれませんが、
私にはとてもインスパイアされるものでした。
大村さんの気が向いたら、是非続きをお願いたします。必ず読みます。

今回は1読者のリクエストに真摯に答えていただいて有難うございました。

大村京佑さんのユーザアバター

サイトの意図から外れるなんて事はないですよ。
いずれ時機を見て話そうと思いつつ、先延ばしにしてた内容です。
ブログって締め切りはないし編集長もいないでしょ。
ついマイペースになります。
また遠慮なくリクエストしてくださいね。

木村京佑さん、ernie さん、

初めまして!ひょんなことからこのサイトにたどり着きました。東南アジアの小国ブルネイの大学で国際関係論や平和学を教えたり、研究したりしています。スエーデンボルグのことが書いてあったので、ご挨拶がてらお邪魔します。

私も長年、スエーデンボルグ派のキリスト教を実践しています。スエーデンボルグは、「宗教の領域を人間理性を使って探求することが、今や許されている」と言いましたが、まさしくその通りで、これほど理にかない、かつ魂の飢え渇きを満たしてくれる宗教は他にないと思います(とは言っても、他の宗教についても、悪を退け、善を行うことを勧める限り反対はしません)。

神様とは至高の愛であり至高の知恵ですね。これを神的人間性あるいは神人性といい、この方を源泉として私たちはいのちを汲み取ります。結果として私たちが受け取る愛(=善意)と知恵(=賢さ)が人間性を構成します。それで私たちは、どこまでも人間性を追求できます。この世に現れるあらゆる人間的なもの、人間らしいものは全て神人であられる神様の面影に他なりません。

大村京佑さんのユーザアバター

大石さん、はじめまして

「ブルネイ」と聞いて連想するのは旧日本軍の石油工場です。
そちらは対日感情は良いですか?
ボルネオ島と言えば原住民によるキリスト教徒への迫害も気になるところですが、ブルネイは安全だと良いです。

大村さん、はい、ブルネイは隣のマレーシア・サバ州とサラワク州とともに戦争中日本軍によって軍政がしかれていました。軍政は厳しかったですが、現在は、対日感情はとてもいいです。ブルネイ産出の天然ガスの9割を買ってくれる日本はブルネイにとって上得意でもあります。ブルネイは治安がとてもよく、人々はのんびりと暮らしています。

ボルネオ島の原住民とはイバン族などの先住民のことだと思いますが、その大部分はキリスト教徒です。ただペンテコステ系やカリスマ運動系のキリスト教が主流で、いわば酔っぱらっている感じで、私には合いません。

大石さん、こんにちは。
ブルネイにお住まいなのですね。聞いた話だと豊かな資源で
人々の生活も安定しており、とても印象深い国だそうです。
大石先生はその国でこのブログをみておられるのでしょうか。
なんだかすごいです。このブログに感謝です。

この記事は一般論ではないでしょうが、共感してコメントを
送ってくれるかたもおられますね。
スウェーデンボルグ派キリスト教というのでしょうか。
キリスト教の中の個人主義というのでしょうか。
不勉強でうまくいえないのですが。

東京が壊滅とありますが、何をもって壊滅なのでしょうか。
原発関連が原因なら東京だけじゃすまないです。
危機感だけ煽って具体性の無いのは悪質ですなぁ

大村京佑さんのユーザアバター

今さら言うまでもないでしょう。
チェルノブイリの核燃料が194トンであるのに対し、福島の核燃料は2400トン。12倍。
チェルノブイリは石棺に閉じ込めたけれど福島はダダ漏れ。
http://kayskayomura.com/ja/node/82

Theme by Danetsoft and Danang Probo Sayekti inspired by Maksimer