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世の中には多くの組織団体があります。
楽しそうな空気と言葉に誘われて、貸しビルの1室に案内されると、
組織団体を紹介するビデオを見せられたり、チラシや会報みたいなものを
タダでくれます。講演会やセミナーの招待もされます。
行ってみると、ちゃんとした会合で楽しかった…というケースばかりなら、
日本は平和。でも、一部には怪しい組織もあります。
何年か前に知った、ある組織のことを話します。
組織名は、×××研究会という、立派なものです。立派な組織名を見ただけでは、
営利目的の無い清潔な学術組織だと思ってしまいますが、実は怪しいかもしれない
ケース。
この研究会が制作・販売している「本」と「会誌」ですが、オールカラーの
立派な冊子です。
記事を書いた会員の中には、とっくに会を辞めている人が大勢います。
無料で記事を書いて本や会誌制作に貢献した人たちです。
その人たちには「著作権」があるはず。
その人たちが会を去った後も、その人たちが書いた記事を載せた会誌は今でも販売中。
気になるのは、この会では記事を書いた会員たちに、原稿料を受け取る権利が無く、
印税を受け取る仕組みも無いこと。
この組織の事務局になっているのは「都内の小さな有限会社」。
有限会社の定義は、経済活動または商売をする組織。
商売活動なら、本が売れれば執筆者に印税や原稿料を支払うのが当然でしょう。
この研究会では、そういうことが無いそうです。
他人の好意を利用してタダで情報提供させておいて、
売り上げの利益は、役員がコッソリ頂くという構造が見え見え。
他人をタダ働きさせるのは法律上も違反です。
他人の好意を利用して、利益を役員が吸い上げてしまうなら、
まともな商売ではありません。
人を騙して金儲けしていることになり、れっきとした詐欺です。
市民生活への圧迫が増えて生活苦になる市民が増える時代には、
「立派な組織を名乗って巧妙に利益を吸い上げる」怪しい組織や会が
増えると思います。
組織のメンバーに肩書の立派な人がいても、すぐに信用するのは危ない。
名士の家柄の人や、PTA会長ですら重罪を犯す世の中。
どこの会でも誘われたら、過信しないようにしましょう。