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デリバティブ崩壊が世界恐慌、そしてハイパー・インフレに

デリバティブ市場は1京8400兆円を超える規模であり、崩壊寸前であるという話を前回しました。
では崩壊の後に何が来るのか?
僕はIMF専務理事の発言を基に「世界恐慌が来る」と言いました、
恐慌とは何か?
実のところ「恐慌」という言葉には正確な定義がありません。
簡単に言えば「不況のひどいもの」であり、では「どの程度のひどさか?」といえば、1930年代の世界恐慌が基準になります。

世界恐慌 アメリカ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%81%90%E6%85%8C

1933年の名目GDPは1919年から45%減少し、株価は80%以上下落し、工業生産は平均で1/3以上低落、1200万人に達する失業者を生み出し、失業率は25%に達した。閉鎖された銀行は1万行に及び、1933年2月にはとうとう全銀行が業務を停止、社会主義革命の発生すら懸念された。

つまり生産が停止し、失業が増え、銀行が閉鎖される状況のひどいものが恐慌というわけです。
世界的な巨大銀行がデリバティブで巨額の損失を出せば、当然、他の産業にも影響します。
そこから大恐慌に発展することは十分に予想できます。
しかしリンゼー・ウィリアムス師は「ドルの価値がなくなる」と言っています。
お金の価値がなくなるのはハイパー・インフレですね。
ハイパー・インフレとは急激な通貨膨張・物価上昇です。
つまり今まで1本200円だった牛乳が1000円になるということ。
モノに対しておカネが多い状態。
つまりIMF専務理事の発言とリンゼー・ウィリアムス師の発言を足せば、世界恐慌からハイパー・インフレに発展すると言うことになります。
デリバティブ市場の崩壊が恐慌につながり、そしてハイパー・インフレにつながる流れに関してはブロガーのカトラーさんが説明してくださっています。
カトラーさんは佐々木俊尚が選んだ著名ブロガーの1人です。
http://www.bunshun.co.jp/blog_rondan/

世界恐慌はもう始まっている  ~恐慌後の世界経済と本当の危機~
http://katoler.cocolog-nifty.com/marketing/2008/10/post-db7c.html

現代の金融テクノロジーを駆使し、米国金融資本主義の富の源泉であったはずの金融派生商品(デリバティブ)は、一夜にしてマルクスが指摘している「卑俗な商品」に成り下がってしまい、市場は、今や「硬い貨幣(現金)」を渇望している。

(中略)

金融恐慌という、眼前の危機にうまく対応できるかどうかもまだ予断をゆるさないが、世界経済はこれから長い停滞に入ることは間違いない。グローバル経済は、これから始まる巨大な信用収縮に耐えなければならないからだ。日本は10年前に同様の金融危機を経験したから、その経験を生かせるなどと、経済通を自称するこの国のひょっとこ顔の首相は息巻いているようだが、バカをいってはいけない。そうした脳天気なことを言っている政治家や経済学者たちは、日本の金融恐慌の際に倒れていった長銀や日債銀を買っていったのは一体誰なのかもう一度思い起こしたほうが良い。米国こそが、世界経済にとって最後の買い手であったのであり、その米国が破綻しつつあるというのが、今われわれが直面している苛酷な現実である。何年続くかわからないが、世界経済は、その最後の買い手が不在の中で、これから本格化する信用収縮に耐えなければならないのだ。

(中略)

心しなくてはならないのは、世界経済は、これから始まるグローバル規模での巨大な信用収縮の過程の中で、ドル暴落の危機と常に向き合わなくてはならないということだ。
米国政府の金融機関に対する資本注入を市場は歓迎しているが、その財源は、国債の発行に頼らざるを得ない、それはドル安圧力となって次の政権を悩ませ続けるに違いない。
他 方、経済のデフレ化が進めば、財政赤字や一般国民が抱えている借金も重みを増してしまう。政権当事者としては、ドル安を容認して、借金の重みを少しでも和らげたいと考えるだろう。しかし、そう考えた瞬間に、ドル暴落という奈落の底が口を開ける。それは、世界通貨のハイパー・インフレーションという、人類が これまで経験をしたことのない危機への入り口でもある。

上の文章が書かれたのは今から4年前、2008年10月です。
文中の「ひょっとこ顔の首相」とは麻生総理のことですね。
予言というものは適切な時期に出されると広まりますが、あまり早すぎると無視されてしまいます。
カトラーさんの予言も早すぎて無視されている予言のひとつだと思いますが、4年の時を経て今ようやく実現しようとしています。

つづく

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コメント

私の家族や親せきは失業したり退職したりして、アルバイトで生活しています。
大恐慌が予想でなく実現してしまうと、わずかな貯蓄も無価値になるわけで、その後の生活を
どうしようか…本気で思案しています。大規模な自然災害の予言は外れる事が多いので不安は
軽減されますが、世界規模の経済問題となると、予言じゃなくて人為的に操作されるから、
実現する確率は高いです。食料は家庭園芸で野菜や果物を栽培して自給できますが、
服・医薬品・生活用品・電気や水道の使用料金はどうすれば良いのでしょう。

大村京佑さんのユーザアバター

ハイパーインフレで打撃を受けるのはまず年金生活者ですね。
恐慌でエリートサラリーマンも失職するでしょう。
アルバイトでも働く体力があるということは強みです。
雑草の強さ。
経済破綻を待ち望んでいる若者は意外と多いようですが、確かにこれからは雑草パワーこそ大事だと思います。
身近に雑草のような人がいたら、今から仲良くなっておくことをお勧めします。

おひさしぶりです
会社もなんとかクビにならずにしぶとく給料泥棒を続けてます(笑)
下請けの個人業者の人と会社起こそうって計画してます
リサイクル業者や職人、その他もろもろの個人事業者のグループです

大村京佑さんのユーザアバター

おお、独立への挑戦ですか。
個人事業は宣伝・セールスが重要ですからデュークさんはキーマンですね。
ぜひとも上手なプロモーションで事業を成功させてください。

市場に資金需要がある場合は、新規融資が行われマネーが流出するため、インフレ傾向ですが、これから来る恐慌では市場に資金需要がなく、安全思考もあり新規融資が行われません。日本でも日銀が金融緩和しても融資は増えず、緩和した資金で国債を買うばかりです。結果、デフレ傾向です。すなわち、今後、世界で起きるのは、ハイパーインフレではなく、どちらかと言うとハイパーデフレではないでしょうか。

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