前回の続きです。
さて、紹介した説はビットコインに関する今現在の日本の認識レベルから見れば非常に高度な話をしています。 たとえば文章に出てくる「グリーンリスト」はBitcoin のアドレスとその所有者を結びつけたリストのことなのですが、日本人でこういったサービスの存在について知っている人はおそらくまだほとんどいないでしょう。 倒産した渋谷のマウントゴックス社も顧客12万7000人の大半は外国人で、日本人は0.8%、約1000人だったそうです。 サトシ・ナカモト=岡本龍明説の根拠についてはこの文章には書かれていません。 そこで僕の方で調べましたが、そもそもこのビットコイン=NSA(アメリカ国家安全保障局)説の根拠(のひとつ)はどうやらこちらの NSA レポートのようです。
このレポートに書かれている内容はビットコインの仕組みと酷似しているとのこと。 そして執筆グループの代表者が岡本龍明氏らしい。 レポートの中に岡本氏の名前も出てきます。 レポートが公にされたのは1996年ですので今から18年も前です。 そしてこちらがサトシ・ナカモト(中本哲史)なる人物によるビットコインのベースとなった論文の日本語版。
上の文章が世に出たのが2008年の11月。 つまり、1996年の『造幣局の作り方』が12年の時を経て2008年のビットコインに変化したということです。 岡本龍明と中本哲史。 岡本と中本。 似ていますね。 ビットコイン・フォーラムの方では中本哲史グループ=岡本龍明リーダー説が今のところ最有力のようです。 ちなみに「哲史」の由来ですが、法政大学で暗号を研究している尾花賢(サトシ)教授ではないかというという推測があるものの裏が取れませんでした。 http://cis.k.hosei.ac.jp/info/faculty/computer/obana.html 執筆グループがすべて日本人とは限りません。 ビットコイン・ドキュメントの英語版は完璧なイギリス英語で書かれているとのことなので、執筆グループが多国籍であることは間違いないでしょう。。 また、岡本氏が真のリーダーとも限りません。 「哲史」という字の意味とイルミナティを結びつける推測もあるのですが、どちらかといえばこちらの方が説得力があると思います。 あと、岡本龍明氏は京大教授ですが、ビットコイン開発者として最初に噂になった望月新一氏も京大教授です。 この一致はインサイダーによる「遊び」かもしれません。
さて、ここからは僕の考察ですが、僕は冒頭で翻訳紹介したビットコインNSA(アメリカ国家安全保障局)作成説を支持します。 というのも、ビットコインほどの世界最高レベルの暗号システムを研究者個人がボランティアで開発したとはとても考えられないからです。 暗号は軍事に使われるため、世界各国が莫大な予算を投じてトップを目指します。 そんな高度な技術が果たしてボランティアで作れるのか? 1996年に世に出た『造幣局の作り方』は偽書として作る意味がないのでおそらく本物でしょう。 そこから12年もかかって世に出たビットコインが果たしてボランティアによるものなのか? 金子勇氏がWinnyを作った話とはレベルが違うと僕は思います。 また、ボランティアならその目的は? 世界通貨の開発者はビルゲイツを超える億万長者になれる可能性があります。 そんな技術の開発者が特許無用の無償提供? ちょっと考えられません。 影の権力者集団/イルミナティがドルに代わる世界通貨として開発したと考える方が妥当です。 ではなぜ今のこの時期に渋谷のマウントゴックス社が破産したのか? 影の権力者集団がビットコインの法制化を狙っていることは冒頭で紹介した『ビットコインはDARPAによって作られた』に書かれていますが、僕はその説を支持します。 今回の事件をきっかけに、これから電子通貨の法制化が論じられるようになるでしょう。
以上、ビットコインに関する欧米の最新説と僕の考察を書きました。
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