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新宿痴漢冤罪事件の裏事情と進化を続ける原田信助君のお母さん

昨日は痴漢冤罪で自殺した原田信助君のお母さんの国賠支援シンポジウムの司会を努めました。

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当日の詳しい内容はこちらにあります。
http://haradakokubai.jimdo.com/

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この事件は当初、自殺した本人が取調べまでの内容をICレコーダーに録音していたことからマスコミやニコニコ動画、2ちゃんねるなど、主に若い男性の間で大きな注目を浴びましたが、ある時期から急速に関心が失われました。
関心が失われた理由はICレコーダーの内容です。
当初、人々は録音の内容に警察の恫喝があり、それで信助君は自殺したと想像しましたが、実際は人々の想像とは違って録音内容に警察の恫喝はありませんでした。
ただしこれは警察の取調べは常に正しいということではなく、信助君が警察官に録音していることを伝えていたため警察は恫喝ができなかっのです。
(警察の恫喝的取調べについてはこちらを参照してください→ 仙波敏郎氏インタビュー「痴漢冤罪は当たり前」部分の音声起こし http://kayskayomura.com/ja/node/29

録音の内容は現在ではすべて公開されていますが、当初なるべく隠すように信助君のお母さんにアドバイスしたのは故黒木昭雄氏でした。

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当初はそれでよかったでしょう。
裁判の方針も決まらないうちから公開する必要はありません。
しかし裁判の方針が決まった後は公開すべきだったと思います。
公開しなければ支持者を騙すことになり、騙されたと感じた支持者は離れます。
ではどの時点で公開すべきだったか?
それを決断すべき時期に黒木氏は自殺してしまいました。
僕は黒木氏が自殺した直後にお母さんにコンタクトして、今後のPR方針をアドバイスしました。
お母さんは僕のアドバイスがすべて黒木氏のアドバイスと同じだということで信用してくださったのですが、こと録音内容の公開となると決断ができなかったようです。
そしてそれについては当時事件を担当していた弁護士の意向もありました。
この弁護士は事件を引き受けたは良いものの警察と戦う意思がなく腰が引けていた。
ICレコーダーを検察の求めに応じて提出したり、せっかく夕刊フジやニコニコ・ニュースで報道されるはずだった記事を押さえてしまったりしました。
冤罪事件の関係者によれば、冤罪事件で当局に提出した証拠品が紛失することはよくあることだそうです。
この事件の加害者は警察であって検察ではありませんが、検察と警察がつながっていることは容易に考えられます。
なので普通に考えれば、警察と争う弁護士が警察に不利な証拠品を検察に提出するなど、依頼者に対する背任行為とも言えることです。
しかしこういった冤罪事件ではこのような弁護士を一概に非難できない事情もあります。
というのも、冤罪事件を弁護する弁護士は警察に睨(にら)まれるのです。
だから普通の弁護士は冤罪事件を引き受けたがらない。
信助君のお母さんも何人もの弁護士を訪問し、片っ端から拒否されてやっと協力してくれたのがこの弁護士なのです。
協力と言っても正式な受任ではなく、とりあえず調査しましょうかというスタンスでしたが、とにかく引き受けてはくれました。

今、弁護士は仕事がないそうです。
仕事がないから冤罪事件も引き受けてくれるかというとそれは逆で、仕事がないからこそ面倒なだけで金にならない仕事は避けるのかもしれません。

とにかく、弁護士が正式に受任してくれない、裁判の方針も決まらない、しかも弁護士は事件がニュースになることを押さえようとするので録音の公開もままならず、そのうちに人々の関心を失う結果になってしまいました。
以上がこの事件の裏事情です。
2ちゃんねるではお母さんの方針を非難する声がありますが、裁判のプロでもなんでもなく、パソコンさえ良く知らない中年女性がたった一人で警察組織を相手に戦っているわけです。
なんらの軍事訓練も受けていない女性兵士がライフルの使い方を必死で学んで正規部隊にゲリラ戦を挑むようなもので、理想的な戦術で効果的な戦い方などできるわけがありません。
しかしそれでもこのお母さん、たとえ多少の失敗はあったとしても、今ままでの戦いぶりは一般的な中年女性のレベルよりはるかに上です。
特に最近になってから戦闘力が格段にアップしている。
「女ランボー」って言おうとしたけど、あまりに古過ぎるから魔法少女まどマギ?
まどマギって戦闘力アップするの?

今はもう人々の注意は原発事故の方に向かっていて、いまさら痴漢冤罪どころではないかもしれませんが、政治システムと戦うという意味では原発事故と共通しています。
忘れないで欲しい事件です。

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コメント

 大村 京佑様

お世話になっております。
8月21日の「原田信助さんの国賠を支援する会」主催 シンポジウムでは 司会をご担当頂きまして、本当にありがとうございました。

当日打ち合わせだったにも関わらず、大村様のご機転で、とても有意義なシンポジウムになりました。
ご参加くださった方々や、UST生放送をご覧になった方々から「とても良い集会でした」というご連絡を頂きました。
原田宏二氏ご講演後のパネルディスカッション、ご参加された方々との質疑応答等、進行にお心配り頂きまして、御礼申し上げます。

今月の30日午後2時から、東京地裁611号法廷において第2回口頭弁論が開かれます。
終了後、弁護士会館507 ABCホールにて「報告会」を行います。
大村様にご参加頂ければ、有難く存じます。

これからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 原田 尚美

大村京佑さんのユーザアバター

お母さんこそ、何から何まで一人でなさって大変お疲れ様でした。
参加者は50名ぐらいだったと思いますが、あれだけの人が集まってくれたのはただ識者の講演を聞くためではなく、強大な警察権力と戦う無力な母親を激励するためでもありました。
そうやって来てくださった方々に少しでも楽しんでもらおうと思って司会をしたつもりですが、最初にパネリストの紹介を忘れたり、至らない点も多かったかなと思います(寺澤さん、土屋さん、ごめんなさい)。
まあ初めての司会ということで、笑ってお許しください。

第2回口頭弁論、了解しました。

ご無沙汰しております。

以前、原田さんの報告会でお会いた、
厄介者で、、、

その後、なかなかお見えにならなくて気になってましたが、
お変わりはありませんか?

私は何度か傍聴、報告会に参加してますが、

相変わらず、不透明、不可解な事ばかりで
まだ分からないです。真相を、、

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